みなさんこんにちは。
前回の三越伊勢丹HDの株主総会に引き続き、今回は、丸井グループの株主総会に行ってまいりました。
三越伊勢丹HDの株主総会の様子は、こちらをご覧ください。
丸井グループ株主総会概要
今回の株主総会の招集通知情報は下記の通りです。
株式会社丸井グループ 第81回定時株主総会
日 時:平成29年6月26日(月)10:00~
会 場:株式会社丸井グループ本社3階
(中野区中野4-3-2)
決議事項:第1号議案 余剰金の処分の件
第2号議案 取締役7名選任の件
第3号議案 補欠監査役1名選任の件
招集通知は、丸井グループのホームページにも掲載されています。
ちなみに、第1号議案の余剰金処分の件(配当金)の件ですが、丸井グループは、今まで配当性向が30%だったものが、今年から40%に引き上げていただきました。
そのため、昨年度は1株あたり22円だった配当金が今年度は33円と大幅に増えております。
あと、この会社は、自社株買いもたくさんやっていただいているので、株主の事を考えているなと思いました。
約10年ぶりに中野へ
さて、丸井グループの株主総会ですが、丸井グループ株を保有してまだ1年くらいですので、初めての株主総会となります。
会場は、中野にある本社ビルのホールです。
番長、中野に来るのは、おそらく大学2年生以来約10年ぶりであります。
で、中央線に乗って中野へ。
中野駅前は綺麗に整備されてますね。
駅前には、株主総会の案内看板を持ったスタッフが何名かおりました。
確か、このアーケードを超えると中野ブロードウェイだったよなー。
そんな思い出に浸りながら会場へ向かいます。
歩くこと約10分、本社ビルに到着です。
建物の1階には、スタッフが自動ドアを開けてくれて案内をしてくれます。
建物入ったロビー内にも多くのスタッフがいて丁寧に案内をしてくれます。
今まで、ホテルで開催する株主総会にしか参加していないので、本社ビルで開催する株主総会に参加するのは初めてです。
ホテルならホテルのスタッフが応援勤務になるでしょうが、おそらく、これらのスタッフは、丸井の社員さんたちなんでしょう。
かわいい子もいっぱいいましたよー!w
で、スタッフに案内されるままエレベーターで3階へ。
かわいいスタッフさんがエレベーターガールをしてくれてました。w
で、3階に行くと、これまたスタッフが待っていて、受付まで案内してくれます。
とても親切ですね。
で、受付を済ませて会場に入ってみると…。
!!
狭っ!!
いままで、ホテルでの株主総会に慣れているからでしょうか、すごく会場が狭く感じました。
300名~400名くらいしか入らない広さです。
ホテルの総会では、役員の皆さんがステージに立って、株主との席は離れていて、上から見下ろされるような感じですが、会場が狭いせいか役員と株主の床の高さはフラットで、間隔もすごい近く感じます。
なんか、普通のセミナーみたいな感じ。w
このような総会もいいですよね!
総会スタート!アットホームな総会でした
定刻の2分くらい前に役員が会場に入り、定刻通りに総会スタート。
青井社長が議長を務め、議事が進行します。
そして、まずは15分ほどで報告事項について映像とナレーター付きで振り返ります。
その後、青井社長から中期経営計画についての説明です。
このあたりまでしっかり説明するなんですごい丁寧ですね。
ちなみに、中期経営計画では、2021年3月期でEPSが130円以上、ROEが10%以上を目指しています。
今現在の株価が、1,694円でPERが約19倍ってことですので、2021年度は、PER19倍換算だと、2,470円
期待です!!
それに向けて、エポスカードの会員の増大と仕入れ型販売から不動産賃貸業への業態転換をしている最中です。
2年前に7%だった不動産賃貸用の面積をあと2年後には100%にしちゃうっていうんです!!
すごくないですか?
今現在は62%のようですが、不動産賃貸業に転換することに安定的に収入が見込めますからね!
で、その後は質問タイムです!!
今回も質問内容をメモしたのでこちらに記載しますが、内容が違っているところがおそらくありますので、あしからず。
質問の内容については、下記の通りです。
・損益計算書の「利息返還損失引当金引当金」(カードの過払金請求に対する返金)が大幅に増えているが、今後はどのようになることを予想しているか。
→最近過払金請求のコマーシャルが多くその影響で増えるものと見込まれている。ただ、今後はそこまで増えないであろう。
・法的には、引当金の期間はどのくらい続くものなのか。
→いつまでという期間はないが、10年で時効となる。
・特別損失が多かったから建物を売却して穴埋めをしたのか。
→そうではない。新宿店を売却したが効率的に運営するために毎年見直しをしている。
・海外の株主が3割ほどいるが海外の株主とはどのようなやりとり(対話)をしているか。
→英国・米国・香港でIR活動をしている。中長期保有の方に意見を聞いている。今後も続けて行きたいと思う。特に百貨店から不動産業の転換については、なぜ転換しようとしたのか、エポスカードはなぜ新規会員の伸びが大きいのかを説明している。
・アニメ事業に参入した趣旨や経緯と今後について
→丸井の単発イベントとしてこれまで行ってきたが、他企業と協力したりエポスカードを用いたいしてコンテンツとして利用できると思ったため。
・エポスカードのオンリーワンの魅力は何か。
→ゴールドカードが無料である。あまりこのような事例がない。また、ゴールドカード会員は3店舗でポイントが倍になるサービスがある。
・エポスカードの非接触型決済への対応は?
→今年3月にApple Payに対応した。今後いろいろな企業が非接触型決済に参入してくると思うので注視して決めて行きたいと思う。
・マルイやモディの入口には良い香りがしたり音楽が流れているが、これは五感に訴えるために行っているのか。これを不快に思う人がいるのではないか。
→五感に訴え来店してもらう仕組みとして行っている。使う前に事前にお客様の意見を聞いて実施している。
・株主優待が使いづらい。以前のものに戻してほしい。
→以前は割引カードだったが、中経でも説明した通り不動産賃貸業へ転換しており、テナントによって使えない端末が出てくるので、変更させていただいた。いろいろな意見を参考にしていきたい。
(他にも、別の方から優待制度が変更になったから株を購入したという意見もありました。)
・ルミネとビジネスモデルが同じでライバルになるがルミネの方が立地が良い。どのように対抗していくのか。
→当グループは小売りとカード、WEBがあるので、これらが三位一体となってシナジー効果を高めていきたい。また、当社は何十年と商売をしてきた実績がある。ルミネの販売内容はアパレルの比率が非常に高く、過去のマルイに似ている。
・株価が上がっていない。
→中期経営計画に基づいて企業価値を高めるように努めていきたい。業績と株価が中長期的に連動していると思っている。
・個人収入が伸びないと消費が伸びない。日本は賃金が上がっていない。社員の給料を上げているか。
→生産性を高めて給与をあげることが大事だと考えている。もう1段高いところに持っていきたいと思っている。
・今後の優待政策をどのように考えているのか。
→まだ初めて1年経ってないので、1年経って検証していきたい。
・優待を充実すると株価が上がると思うので充実させてほしい。
→全く関係があるとはいえない。株主優待を取り入れるから上がるものでもない。ただ優待は会社の事業内容を知ってもらういい機会である。
とまぁこんな感じの質問がありました。
もっと株主優待に関する質問が多いのかなと思ったけど、そこまで多くなく、前回出た三越伊勢丹よりもおだやかな感じの株主総会でした。
まぁ、同族経営ってこともありアットホームな会社なんでしょう。
あと、今回から株主総会のお土産が中止となりました。
調べてみると、今までは1,000円の優待券をもらえたんだとか…。
総会でその件について冒頭社長から説明があり、質問でも出るかなと思いましたが、全く出ませんでした。
で、1時間半ほどで閉会となりました。
総括
さて、今季は、三越伊勢丹HDに続いての株主総会。
どちらも同じような業種ですが、全く違った株主総会でした。
同族経営だからワンマンなのかな?って思ってましたけど、そんなことありませんね。
中期経営計画の内容から株主に対する還元方法も考えており、今どきの良い社長だなと感じました。
それにしても、中期経営計画にある2021年3月期にEPS:130円以上、ROE:10%以上、ROIC:4%以上は達成できるのかな?
結構強気の目標のように感じますけどね。
あと、4期連続で行っている自社株買いをこの後も続けてほしいです!!